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嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】

10.古里のオンタケ講|村の行事,現在の行事

オンタケ講|写真1
オンタケ講|写真2オンタケ講|写真3

オンタケ講には大字古里内各組の代表者が参列し、白装束(しろしょうぞく)の先達2人により祭典が執り行われます。

 木曾(きそ)の御嶽山(おんたけさん)は歴史のある霊山(れいざん)として人々が信仰し、早くから修験(しゅげん)の道場として開けました。多くの信者が登拝するようになったのは、江戸時代中期からで、特に秩父郡大滝村出身の普寛(ふかん)の努力により、関東では多くの講が結成され、七月から九月までの山開きの期間中に登拝しました。
 古里でも昭和六十年くらいまでは御嶽講(おんたけこう)があり、先達(せんだつ)を中心に木曾の御嶽山に代参(だいさん)に行きました。
 現在、毎年二月の日曜日に古里全体の行事として例大祭が行われます。「家内安全」、「五穀豊穫」、「無病息災」が目的の祭りで、先達が版木(はんぎ)でお札を刷り、全戸に配ります。またこの日には団子も作って配られます。昔は団子投げが行われたということです。

石段|写真 御嶽神社入口の鳥居と山頂へ続く長い石段。

先達の手もと|写真 先達の手もと。

祭典終盤|写真
祭典の終わりには全員で般若心経を誦えます。

米を供える|写真 参列者は神社に祀られた神々に米をお供えします。

供物|写真 神前に供えられた供物の数々。団子は祭典の後一般の人々に配られます。昔は投げていたということです。

お札|写真 お札。このお札は古里の全戸に配られます。