嵐山町web博物誌・第7巻【祭りと年中行事編】
5.鬼鎮神社節分祭|村の行事,現在の行事
まめまき。大勢の年男が「福は内、鬼は内、悪魔外」と声を張り上げ、参詣者に福豆、みかん、団子などを投げます。
鬼鎮神社は畠山重忠が菅谷館を構えるにあたり、鬼門(きもん)よけとして祀ったといいます。近在の人たちには知れ渡っていて「菅谷の鬼鎮様」といって親しまれています。力強い鬼の神様なので除災招福(じょさいしょうふく)の神として信仰されています。鬼は鉄棒(てつぼう)を持って邪悪なものを鎮めるので祈願者が鉄棒を奉納しています。
特に、節分祭は参詣者でごったがえします。神楽殿では神楽が行われ、「恵比寿大黒舞」には餅を投げます。赤鬼、青鬼、年男が「福は内、鬼は内、悪魔外」といい、福豆、みかん、団子などを投げます。それをもらおうとする参詣者で境内は騒然となるくらいです。鬼鎮神社の授与品は鉄棒を持った赤鬼青鬼の小絵馬、開運厄除守、福豆、金棒守、鬼鎮神社神札です。