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嵐山町web博物誌・第5巻「嵐山町の中世」

COLUMN

7.コラム:いろいろな石材

どこから運ばれて来たのでしょうか。

異なる三タイプの凝灰岩

 畠山重忠墓所の五輪塔を個々に観察していくと、おもしろいことに色々異なった石材が使われていることに気づきます。その岩質は凝灰岩質のものが五基で、それらは三種類に分けられ、石材は三ヵ所の異なる産地から運ばれたと考えられます。
 岡部忠澄墓所にも五輪塔群があり、やはり三種類の異なる凝灰岩質の石材が用いられていました。
 どちらも、源義賢墓の五輪塔の岩質とは一致しません。これらの石材は、どこの産地から運ばれてきたのでしょうか。ひとつは群馬県新田郡笠懸町の天神山から産出される凝灰岩であることがわかりました。
畠山重忠の墓所と岡部忠澄の墓所の3種の凝灰岩の五輪塔一覧表