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第6巻【近世・近代・現代編】- 第5章:社会

第1節:社会基盤・通信・交通

学校水道

建設委員会を設置 七郷小中学水道工事

村【菅谷村、現・嵐山町】では、三十五年度事業として、七郷小中学校水道工事を実施するため、この程、水道建設委員会を作つて、この推進をはかることゝなつた。委員は約二五名で、議会から、内田幾喜、長島実、青木高、坂本幸三郎、小林文吉、瀬山修治、栗原好三、杉田喜平、大塚光一、藤田正作、教育委員・田中昇、関根茂章、金子慶助、関根昭二、小沢庚市、役場・小林博治、学校・権田正雄、小高正文、PTA・塚本智導、小林森久、その他、久保大八、初雁利次、馬場覚司、阿部富育の諸氏、必要に応じ常任委員を作る。
初会合は二月中旬の予定。既報のように、この水道工事の水源については、昨年六月、東京の日本地下開発に依頼し、電探調査と、地層、地質の精査を行い、その結果、深度一〇〇米の井戸で、一日約二百トン(一、一〇〇石)の湧出量を期待出来るという報告を得た。而して、之に要する経費は井戸掘りが約一五〇万円、水道工事が約一〇〇万円、計二五〇万円と見積られていた。
その後、年末になり、埼大の森川教授が、地質調査のため本村に出張、この話をきいて、好意的に、地下水調査をしてくれることになり、一月はじめに、学生と泊りこみで、現在湧水のある地帯を中心に、九ヶ所に亘つて試掘した結果、越畑南方の湧水は水源としての利用が可能であること、地下開発で調査した地点では、一〇〇米の井戸では予期の水量を得ることは困難で、おそらく、二五〇米以上の深井戸を必要とするであらうという結論を出した。
尚湧水利用の場合工事費は大体一五〇万円程度と見られている。

『菅谷村報道』108号 1960年(昭和35)2月10日
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